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福岡をIT・クリエイティブビジネスの集積地、そして発信地へ!構想を率いる攻めの市役所の仕掛け人。
福岡県

福岡をIT・クリエイティブビジネスの集積地、そして発信地へ!
構想を率いる攻めの市役所の仕掛け人。
福岡市役所 山下 龍二郎さん

「アジアのリーダー都市」を目指して近年発展めまぐるしい福岡市。交通の利便性や食、豊かな自然環境、アジア圏との近さなどを武器に、成長を続けている。移住先進地域としても注目を集めるが、市民の働き先として、福岡市では特に「知識創造型産業」の企業誘致・スタートアップ支援に力を入れてきた。その先鋒として経済観光文化局で主に企業誘致をリードするのが、大手メーカーからの転職Uターン組の1人でもある山下龍二郎さんだ。企業誘致を進める山下さんたちの前に立ちふさがる「人材確保」という壁。その突破口として始まり、5年目を迎えた「福岡クリエイティブキャンプ(以下、FCC)」や、そこから見えてきた福岡市の未来や夢について、お話を伺った。

記事のポイント

  • アジアのシアトルを目指す福岡市の成長戦略の要「経済観光文化局」
  • 官民連携でIT人材を福岡へ!FCCの5年間で見えた大きな可能性。
  • 企業誘致から創業支援へ。支店経済への課題意識。

新たなステージで自分の可能性を試したい

「なんというか、お年頃だったんです。」

東京にある大手メーカー海外事業のマーケッターから福岡市役所に転職した経緯を尋ねると、山下さんはそうはにかんだ。

山下さんが福岡市にUターンしたのは、31歳のとき。就職して丸8年という、少しずつ自分の裁量でできることが増えていき、仕事が面白くなってきた頃のことだった。

「皆さんそうだと思うのですが、30歳くらいって少し自分のしている仕事に自信も出てくる時期ですよね。そのとき、自分の可能性を違うステージで試したくなったんです。もちろんその会社内で次のステージに進むことも考えたのですが、いっそまったく違うことを、そしてせっかくなら地元福岡の成長に役に立つようなことをと考え、福岡市役所に社会人経験者採用枠で就職しました。」

そんな山下さんが現在所属しているのが、「経済観光文化局」。あまり耳慣れない部署名だ。

局員は300名弱ほどの大所帯とのこと。福岡市の方針として、都市の成長と生活環境の充実をうまく循環させていくということを推進しているが、その都市としての成長戦略を担っているのが経済観光文化局であり、都市の成長に欠かせない「経済」「観光」「文化」を複合的にまとめている。

「知識創造型」企業を取り込む成長戦略

福岡市の成長戦略は、短期・中期・長期でそれぞれ異なり、短期的には、旅行客などの「交流人口の増加」、中期的には企業誘致や産業振興を見据えた「知識創造型産業の振興」、長期的には、景気に左右されやすい「支店経済からの脱却」を目指している。

山下さんが主に関わっているのが、IT系といった成長性が高く今後の雇用の創出や税収アップが見込める「知識創造型」、いわゆるクリエイティブ企業の誘致である。

もともと福岡市は、通信や小売、サービス業といった第三次産業が占める割合が9割という特異な土地で、そのため早くから第三次産業のなかでも成長性の高い知識創造型の産業振興に注力していくという方針をとってきた。IT系はここ20~30年で台頭してきた新しい産業であるため、それを担う人材も圧倒的に若く、個々人も企業も精力的に動き回っている。「街に勢いがある」とは、福岡を称してよく聞く言葉だが、山下さんも地元に帰省するたびに街が成長する躍動感を肌で感じ、Uターンを決めたのだという。13年ほど前のことだ。

現在43歳で2期目を務める高島宗一郎福岡市長の強いリーダーシップのもと、「アジアのリーダー都市」を目指した街づくりが進んでいる。

ベンチマークの1つがアメリカ北西部の都市シアトルだ。首都であるワシントンD.C.や主要都市であるニューヨーク、サンフランシスコなどとは遠く離れながら、シアトルには現在、マイクロソフトやアマゾン、スターバックスといった世界企業の本社が置かれており、テクノロジーの集積地として知られる。そのシアトル的なポテンシャルが福岡にはある、と福岡市では考えている。

「福岡をひと言で言うと、『コンパクトな街』。物理的にコンパクトということもありますが、人と人とのつながりといったものもコンパクトです。そのため産学官の垣根が低く、なんとなくいい感じで収まっていく。
都市部から車で30分圏内に海も山もあり、自然環境が豊かですし、東京に比べて物件も安い。アジア圏への玄関口でもある福岡空港は博多駅から地下鉄で5分。これは世界的に見ても稀に見る近さです。このバランスの良さが、福岡市の強みですね。」

愛宕山から見た百道(ももち)の夜景 提供:福岡市

アジアのリーダー都市として、リトルトーキョーを目指すよりもはるか先を見据えている福岡市だが、毎年行っている市民アンケートの2016年度版では、95.8%もの人が「住みやすい」と回答している。これは、ランダムに抽出した住民にアンケートを取ったもので、過去最高の数値となった。福岡市はここ2年連続で英国の雑誌「モノクル」が発表した「世界の住みやすい街ランキング」でも20位以内に入っており、自他共に「住みやすい街」であることが証明されたかたちだ。

「福岡は地元を好きな人が本当に多いですよ。もちろん私もなんですが、自分の好きな街が成長していくためのドライブを入れる手助けができる。こんなにうれしいことはありません。そして、私が企業様に来ていただくためにすることといえば、おらが街自慢。自分の街の自慢をひたすらして仕事になるというわけです(笑)」

もともとマーケッターだった山下さんにとって、「福岡市」は「魅力十分でとてもPRしやすい商品のようなもの」なのだという。確かに、独自の発展を遂げつつある福岡市は、魅力的な街だ。

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