「お稽古」を宮島から世界に、宮島発のベンチャーokeikoJapanを創業した元テレビリポーターとは
広島県

「お稽古」を宮島から世界に
宮島発のスタートアップベンチャーを
創業した元テレビリポーターとは
株式会社okeikoJapan 橋口栄さん

毎年、多くの観光客が訪れる宮島。宮島の有名な観光スポットといえば、世界遺産 厳島神社ですが、実は、本物の「書道」、本物の「茶道」、本物の「日本料理」の3つ全てを90分で体験出来るサービスが宮島にはあるのです。それを提供するのが株式会社okeikoJapan。今回は、株式会社okeikoJapanの代表取締役である橋口栄さんにお話を伺ってきました。

株式会社okeikoJapan 

2016年に創業した、文化体験サービスを提供する広島発のスタートアップ。宮島を拠点に、書道・茶道・日本料理を90分ですべて体験できる体験型コンテンツを開発、提供。訪日外国人を中心に、宮島を訪れる観光客の間で話題になっている。

記事のポイント

  • 人と人とがつながる「輪」を世界に
  • 個人事業主から一企業の経営者に
  • 宮島から世界中に「おけいこ」の文化を

テレビリポーターから一経営者に

ーokeikoJapanを創業される前に、おけいこハウスというものを個人事業としてやられているそうですね。

はい。テレビ局に13年勤務していましたが、出産とともに退職し、育児に専念していました。その後復帰したのですが、育児との両立が困難になり退職。その時に、自分自身が母として、女性として社会につながることとして何ができるかを考えてみたんです。振り返ってみると、子育てをしながらも仕事ができたのは、地域のみなさんが助けてくださったからだなと思いました。そんな地域のみなさんに恩返しをしたいなと。子育てを続けながらも、家で地域交流をしたいと思い「おけいこハウス」を始めました。

代表取締役の橋口さん

ーそれが、いまのokeikoJapanに通じているということですね。

おけいこハウスの会員が700人を超えたころ、生徒さん同士でランチをしたり、プチ旅行をしたりする輪が広がり始めました。地域の中で孤立していた一人暮らしの方も新たな友達ができ、人生が豊かになったという声も聞かれるようになりました。素敵な輪が広がっていることを実感し、こういう輪が世界中に広がっていけばいいなと考えるようになり、それが宮島でokeikoJapanを始めるきっかけとなりました。

ー改めて人の「輪」は大事であることを感じました。働く上で、人の「輪」を大切にする場面はどんなときですか

働く場面では、人を採用するときですね。価値観や目指すものが違うとどうしても衝突が多くなります。なのでokeikoJapanの理念に共感できる人、同じ舟に乗って一緒に困難を乗り越えられるかどうかを確認してから、採用するようにしています。

okeikoJapanの社員さん(橋口さん他4名)

ー個人事業のおけいこハウスから、株式会社okeikoJapanに変わってから、感じることや考えることに変化はありましたか

個人事業のときは、自分の好きなことを自分の考えでのんびり進めていました。しかし会社組織になり、関係各社とのネットワークが広がるとこれまでにない責任の重さを感じています。またスタッフを抱えることで守らなければならないものも増え、独りよがりな考えでなく全体を見て事業を動かしていかなくてはならないことを痛感しています。必然的に視点が上がり、視野も広がって、よりやりがいを感じるようにもなりました。

ー一方で、宮島には世界遺産厳島神社があったりと、環境的にはビジネス色があまりないように見えるのですが、周りからの反応はどうでしたか

お寺の再生につながったこともあって、宮島にお住まいみなさんにはとても喜んでいただいます。檀家さんが毎日差し入れをしてくださったり、宮島の歴史を教えてくださったりと日々温かい輪の中で過ごせています。ちゃんと利益を出してがんばりなさいよ、というお言葉もいただき、ビジネスとしても受け入れていただいている感覚もしっかりと感じています。

ー人の「輪」を大切にし、難しいと言われてきたことをやってのけた、そんな橋口さんの目標はなんですか

目標は、世界中にokeikoJapanを作ることです。しかし、まだまだスタートラインにたったばかりです。世界に広げていく前に、まずは日本中にokeikoJapanを広げていきたいと考えています。おけいこハウスの個人事業ではここまでの視野を持つことはなかったと思いますが、今は多くのチャンスをいただけていると思って、さらに大きく成長していきたいと考えています。

オフィスの入口でもあるお寺の入口までの通路

●橋口栄さん

短大卒業後、保育士を2年勤めたのち、テレビ局のお天気キャスター、リポーターとなる。多くのテレビ・ラジオ番組リポーター・ディレクターを13年間務め、出産を機に退職。平成26年7月地域コミュニティサロン「おけいこハウス」開業。平成28年9月、株式会社okeikoJapan 設立。インバウンド向けおけいこ体験施設を創設。高校1年生の娘と小学6年生の息子の母


●株式会社okeikoJapan 会社概要

住所
広島県廿日市市宮島町741-1
設立
2016年
代表取締役
橋口栄
事業内容
文化体験サービスの開発・運営
>okeikoJapan コーポレートサイト

取材・文・撮影:編集部

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